AI画像外観検査装置「TRACKBOTT」
誕生の物語と未来への挑戦
苦悩から生まれた革新、そして日本の未来へ
苦悩から始まった挑戦

私たちがAI画像外観検査装置「TRACKBOTT」の開発に挑んだきっかけは、日配弁当事業を営む (株)ミールジャパンのM&Aでした。
お弁当工場では、夜を徹して従業員が調理・盛り付け・配送に心を尽くしていました。しかし現場の努力とは裏腹に、異物混入に関するクレームが見受けられていました。
本来工場へ持ち込まれるはずのない異物
確認が難しく、疑念だけが残るクレーム
毎回、謝罪するしかない責任者の姿
原因究明には異物の成分分析や報告に多大な時間とコストがかかり、従業員の士気も信頼も失われていく。
―この現実を前に、「何としても解決したい」という想いが私たちの挑戦の原点となりました。
大学との出会い ― 希望の灯火
弊社はもともとシステム開発を手掛けており、そのご縁で 大阪大学・内藤准教授に相談しました。快く応じてくださったことで、連携の共同研究がスタート。
しかし、日替わり弁当という複雑さは想像以上の壁となり、うまくいかない日々が続きました。
それでも深夜に現場へ足を運び、盛り付けを行う従業員の協力を得ながら「現場の苦労を必ず改善する」という一心で開発を続けました。
ーその粘り強い努力の先に、「TRACKBOTT」はようやく形を得たのです。
TRACKBOTTの誕生と成果
導入後、お弁当工場でのクレームはほぼゼロに。

謝罪と原因分析に追われ、膨大な負担
記録映像ですぐに確認、事実に基づいた正確な報告が可能に
さらに、工場見学ではTRACKBOTT運用の様子を公開することで「品質管理への真摯な姿勢」をお客様に直接伝えることができました。その結果、
クレーム対応の効率化
お客様からの信頼度向上
従業員にとっても「安心して仕事に向き合える環境」
といった成果を同時に実現しました。
人材育成へと広がる価値
TRACKBOTTは単なる製品開発にとどまりません。
大阪大学発のベンチャー企業(内藤准教授)との共同研究を通じて、学生研究員と弊社社員が共に研究開発に取り組むことで、次世代AI人材の育成にも貢献しています。

学生は現場で実課題に挑み、AI研究を実践
社員と共に社会実装を経験
日本の未来を担う若手人材を育成
ーそれは「未来を創る教育の場」でもあるのです。
日本にとってのAIの使命
日本はAI開発分野で、欧米や中国に遅れをとっています。
しかしAIは、産業競争力を高めるだけでなく、国家を支える基盤技術でもあります。
したがって、AI開発と人材育成は喫緊の課題。
ーTRACKBOTTの取り組みやAIを使った研究開発は、日本のAI力を高め、社会に貢献する道へとつながっているのです。
共に創る未来
私たちは今後、全国の大学と連携し、AI研究員育成のネットワークを広げていきます。
大学 × 企業の産学連携を全国へ拡大
若手AI研究員が実課題に挑む仕組みを構築
志を共にするパートナー企業様の具体的な事業の課題解決をAI研究員の研究・実践の場としてご提供いただくことで、日本の未来を支える人材育成と課題解決に挑みたい思いです。
私たちは、利益追求だけでなく「使命と大義」を胸に事業を進めています。
どうか、この理念に共感いただける皆さまと共に、未来の日本を築いていけることを心より願っております。
株式会社Nmedia 代表取締役 森田 記祥